#2-130711 山田健太氏(早稲田大学 高等研究所)

on 6月 6th, 2013 by admin | #2-130711 山田健太氏(早稲田大学 高等研究所) はコメントを受け付けていません。

題目:ソーシャルデータに対する統計物理学的アプローチ :ブログ・twitterデータの解析とモデル化
講師:山田健太氏(早稲田大学 高等研究所)
日時:2013年7月11日(木)17:30~
場所:55号館S棟2階 第4会議室
概要:
コンピュータの発達に伴う高度情報化により,ウェブ上での人々の書き込み,携帯電話の通話記録,PASMOなどの乗車記録など 詳細な行動履歴がデータとして記録されるようになり,最近ではビッグデータ解析という言葉も新聞やテレビなどでしばしば 聞くようになった.本発表では,詳細なデータ解析から経験則を確立し,単純化した数理モデルによってこの経験則を再現することにより現象を理解し,応用を目指すと いう基礎科学,特に物理学の手順でビッグデータ解析を行った結果を紹介する. 最初に,約3000万人のブロガーからランダムサンプリングされた30万人のブロガーが投稿した約5000万記事のデータを解析した結果を報告す る.個人が自由意志で書き込んだブログも大量に集めると,例えば流行語がどのように広がったかなど, ブームの形成や収束を定量的に解析することが可能となる. また,ブロガーの行動をモデル化したブログ投稿モデルを構築しブロガーというミクロな構成要素がどのような行動をすると, ブームというマクロな現象が創発されるかを明らかにする.

参考文献: 高安美佐子, 山田健太(3,4章担当),他“ソーシャルメディアの経済物理学”,日本評論社,2012

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